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3分で簡単に説明!現金主義と発生主義の違い

現金主義・発生主義とは?

○○主義…って書くとなんか理論的で嫌ですよねー。

①現金主義…現金が入ったときに売上、現金が出ていったときに費用を認識する。

②発生主義…現金の入出金があったときに売上・費用を認識するのではなく、物を販売した事実がある時点で売上を、物を仕入れた事実がある時点で費用を認識する…こんな感じでしょうか。

結論的に②の発生主義で計上する必要があるという事を先に書いたうえで説明させてもらいます!

そんな前提で読み進めていってもらえればと思います♪

現金主義の長所と短所

①現金主義

長所…簡単であり、基本的に現金の増減で損益を把握

短所…業績把握が難しい(難しく?いうと適正な期間損益計算が出来ないともいう)

売上  500(当期中入金があった)

費用  300(当期中出金があった)

減価償却 50(当期計上)

差引  150(現金増加…?)

上記の長所で「基本的に」と書いたのは減価償却を計上している場合は減価償却分は現金出金がないので差引150に減価償却の50を足した200が現金の増加になるんですね。減価償却は現金出金が無い費用なので。そこだけ考えてもらえば基本的に現金主義は現金の増減で損益を把握するものってことがわかってもらえるでしょうか!

ただ短所はこんな感じです。

売上      900(当期中入金があった)

費用      700(当期中出金があった)

差引      200(利益と思っていた

期首売掛金戻し▲900

期末売掛金計上 200

当期利益   ▲500(まじか…当期は利益がでると思っていたのに赤字やがな

そう。当期入金があった900はすべて前期の売上分だったのです。もし期末売掛金計上も900であれば200円の利益に変わりはないですが、今回のケースのように期首と期末の売掛金の差額が大きい場合にこういった現象になります。期首売掛金と期末売掛金の戻し、計上(これらを洗い替えという)の金額によっては急にプラスに転じることもあります。これが現金主義の欠点でもありますし、決算を組んでみないと最終利益が分からないといった現象になってしまいます。最終的に売掛金の洗い替えをしているので発生主義にはなっています(これを「なんちゃって発生主義」と俗称しています)

発生主義の長所と短所

②発生主義

長所…業績が把握できる(適正な期間損益計算ができる!)

短所…めんどい(言葉は悪いですが、手間はかかります)

売上   900(当期に売上した(物を渡したイメージ))

費用   700(当期に仕入れた。)

利益   200

期末売掛金戻し(しなくて良い!月々で計上しているから)

期末売掛金計上(しなくて良い!月々で計上しているから)

 

毎月しっかり計上していれば毎月適正な利益を把握していくことができます!

現金主義のように最後に洗い替えしてみなければ分からないといった現象を回避できます!

意味のある試算表を作成するためには発生主義で計上することの大切さを少しでも理解していただければと思います!

仕訳のイメージを簡単に

仕訳のイメージだけ一つ。

2月 商品を100円売上した

3月 100円を回収した。

 

①現金主義だと…

2月…仕訳なし

3月…(現金)100(売上)100

 

②発生主義だと…

2月(売掛金)100(売 上)100

3月(現 金)100(売掛金)100

発生主義のほうが仕訳が多くなるんですよね。

 

くどいですけど発生主義が望ましいです!

みなさんの会社の試算表は発生主義で計上されていますか?

経営者の皆様の意思決定のためにも、意味のある試算表を作成しましょう!

(くどいですけど、現金主義だと最後の決算処理をするまで利益がでるかわからない)

そのお手伝いができれば幸いです!!!

ただ、発生主義だと会社様の売掛金把握といったご協力も必要になりますのでお願いします(*^^*)

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