棚卸って?
「あー…またこの時期かー。棚卸めんどくせぇなぁ…」
と考える従業員さんも多そうですね!
意味がわからないと棚卸のやる気もしないですよね!
棚卸の持つ意味をみなさんご存知ですか?
「税理士に在庫をお願いしますって言われたから拾っている」
「とりあえず決算になると拾わなくちゃいけないことは知っているから拾っている」
などという方も中にはお見えかもしれません。
☆めちゃシンプルな具体例で☆
棚卸をすごーく簡潔に説明してみます。前提は3月決算としましょうか。業種はイメージしやすいので小売業としましょう。あと1期目は100円の仕入取引のみ、2期目は120円の売上しか取引がなかったという究極の前提で(‘ω’)ノ
3/30に100円で仕入れをしました。だけど決算日である3/31までには売れておらず残っています。そう、この100円が在庫になります。その100円を従業員さん等が在庫として拾うわけですね。ではこの作業は何故必要か?
<在庫を考えないと…>
① 1期目
売上 0
仕入 100(費用科目です)
損益▲100
売るために仕入れた100円は売れていないのに費用になってしまっています。
これでは売上と仕入れが対応していません。(売れたときに費用にすると考えるから!)
② 2期目
売上 120
期首棚卸 0
仕入 0
期末棚卸 0
損益 120
1期目と2期目のトータル損益は20ですが、売上時に費用がないことになってしまいます。
<在庫を考えると>
① 1期目
売上 0
期首棚卸 0(当期の費用にプラス)
仕入 100(当期の費用)
期末棚卸 100(当期の費用からマイナス)
損益 0
売るために仕入れた100円は売れていないので在庫になり、損益は0となります。
② 2期目
売上 120
期首棚卸 100(前期の期末棚卸が翌期の期首棚卸にくるのです)
仕入 0
期末棚卸 0
損益 20
売上があった時に仕入れた100円も経費になって売上と費用が対応しています。
すべては「費用収益対応の原則」というのがあって、仕入れた商品は売上が上がった期に経費としましょうっていう考え方に基づいています。
すごーく簡単に説明したつもりですがご理解頂けたでしょうか?
少しでも在庫を拾う意味のイメージをして頂けたら幸いです(*^^*)
まとめ
僕も簿記の意味がわからなかった高校時代に期首と期末の在庫の仕訳を
「しいれくりしょうくりしょうしいれ」って意味もわからず呪文のように教わりました。
仕訳にすると(仕 入)××(繰越商品)××①
(繰越商品)××(仕 入)××②
要は①で期首の在庫を仕入れ勘定にもっていって経費にする。②で期末の在庫を仕入れ勘定にもっていって当期の経費じゃなくする。って処理をしてたんですね。
実務的には(期首棚卸)××(商 品)××
(商 品)××(期末棚卸)××
ですかね。意味は同じです。期首棚卸は当期の経費。期末棚卸は当期の経費からマイナスするって科目の意味です。
最後までお読み頂いて、結局意味不明だったら言葉足らずでスイマセン!
僕は簿記が苦手だったので自分が分からなかった意味をかみ砕いて説明したつもりです!
少しでも楽しく棚卸作業ができるよう、意味がわからなければ是非ご質問下さーい(*^^*)
楽しくはねーか…棚卸…( *´艸`)